ここでは、人気の高いSUVや4WD(四駆)車向けに発売されている、おすすめのスタッドレスタイヤについてご紹介していきます。
今回ご紹介するタイヤは、以下の7種類です。
- 【ブリヂストン】BLIZZAK DM-V3(ブリザック ディーエムブイスリー)
- 【ヨコハマタイヤ】iceGUARD SUV(アイスガード エスユーブイ)
- 【ダンロップ】WINTER MAXX SJ8+(ウィンターマックス エスジェイエイト プラス)
- 【グッドイヤー】ICE NAVI SUV(アイスナビ エスユーブイ)
- 【トーヨータイヤ】OBSERVE GSi-6(オブザーブ・ジーエスアイ シックス)
- 【ミシュラン】X-ICE SNOW SUV(エックスアイススノー エスユーブイ)
- 【ノキアン】HAKKAPELIITTA R5 SUV(ハッカペリッタ アールファイブ エスユーブイ)
また、SUV・4WD用のスタッドレスタイヤの特徴や、タイヤの選び方などについてもご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
↓YouTube動画でもおすすめのSUVスタッドレスタイヤをご紹介しています。よろしければこちらもご覧ください。
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もくじ
SUV・4WD車の特徴
まずはSUVや4WD車の特性をおさらいしましょう。
SUVは「スポーツユーティリティビークル」の略で、「スポーツ用多目的車」と訳すことができます。
乗用車の中でも車体が大きく、その分エンジンもハイパワー。タイヤも大きめのサイズが装着されています。
また、SUVはサーフィンやスノーボード、キャンプといったスポーツやアウトドアはもちろん、ファミリーカーとしても活躍する万能車です。
そして4WD車は、文字通り四輪駆動のお車です。全ての車輪に駆動がかかるため、2WDと比べると走破性が格段に優れています。
ただし、SUV=4WDというわけではありません。
最近は各メーカーからスタイリッシュなクロスオーバーSUVが登場し、2WDのモデルも増えてきました。
国内メーカーのSUVを見てみると、ランドクルーザー、プラド、FJクルーザー、ハリアー、CH-R、RX、NX、LX、ヴェゼル、CR-V、エクストレイル、ムラーノ、ジューク、CX-5、フォレスター、XV、アウトバック、パジェロなどが人気です。
SUV・4WD用スタッドレスタイヤの特徴
SUVは走破性が高いため、片方のタイヤが雪や溝にスタック(タイヤが空回りして進めない)しても、自力で脱出できる場合がほとんどです。
一方、車重が重い分タイヤへの負荷が大きく、燃費も他の車と比べて悪くなりがちです。
そのためSUV・4WD用スタッドレスタイヤは、できるだけ欠点を補うように、耐摩耗性能や低燃費性能を考慮して作られています。
また、SUV・4WD車は重心が高い特徴も持つため、ふらつきを抑えるために剛性が高く設計されています。
SUV・4WD用のタイヤをコンパクトカーやセダンなどに装着すると、乗り心地が悪くなることがあるので注意が必要です。
SUV・4WD用スタッドレスタイヤの選び方
SUV・4WD用のスタッドレスタイヤを選ぶ時のポイントを見ていきましょう。
- 適切なサイズかどうか
- 信頼できるメーカーから販売されているか
- 求める性能があるかどうか
- 愛車にマッチするデザインかどうか
- 各メーカー・ブランドの特色は何なのか
1.適切なサイズかどうか
スタッドレスタイヤを選ぶ第一ステップは、お車に装着されているタイヤのサイズを把握することです。
正しいサイズのタイヤを選ばなければ、快適に走ることができないのはもちろん、下手をすれば操作性に影響を与えて事故を起こしてしまうこともあります。
適切なタイヤサイズは、お車に付属の取扱説明書(オーナーズマニュアル)に書かれています。また、ネットで検索することもできます。
ただし、車によってはタイヤサイズの変更やインチアップをしていることがあります。
そのため、直接タイヤのサイドウォールの記号を見て判断することをおすすめします。
↓タイヤサイズの見方は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
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2.信頼できるメーカーから販売されているか
スタッドレスタイヤは、さまざまなメーカーから販売されていて、性能も価格もピンからキリまであります。
どのタイヤを選べば良いのかわからないという方は、ブリヂストンやヨコハマタイヤなど、信頼できる大手メーカーから選ぶことをおすすめします。
↓ちなみにこちらは世界のタイヤメーカー別売上ランキングの記事となります。こちらの記事で紹介しているメーカーから選ぶのも一つの方法です。
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参考【2024年売上高】世界のタイヤメーカー別ランキング
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3.求める性能があるかどうか
スタッドレスタイヤは、氷上性能に特化していたり、耐摩耗性能や低燃費性能が優れていたりと、製品毎に特徴があります。
- 氷上・雪上性能・・・積雪が多く路面の凍結が多い地域に住んでいる方
- ウェット性能・・・雨の日にも安心して走りたい方
- 快適性・ハンドリング性能・・・長距離移動(運転時間)が多い方
- 低燃費性能・・・燃料代を節約したい方
- 耐摩耗性・ロングライフ性能・・・できる限り買い替えを少なくしたい方
スタッドレスタイヤを選ぶ時は、ご自身が求める性能が備わっているかどうか確認しましょう。
もしも気になるタイヤがあれば、各メーカーの公式サイトや、当店の作業日誌などから、タイヤの詳細をご確認いただくことをおすすめします。
4.各メーカー・ブランドの特色は何なのか
タイヤに求める性能を確認する時に、各メーカーやブランドの特色も一緒に調べてみるのもおすすめです。
例えば、ブリヂストンの「ブリザック」シリーズは、北海道・北東北主要5都市における装着率が24年連続No.1と、積雪や凍結等路面状況が厳しい地域での信頼度が抜群です。
また、ヨコハマタイヤのアイスガードシリーズは、氷上性能が圧倒的に優れているため、より凍結路面が気になる方に向いています。
このように、各メーカー・ブランドによって、それぞれ売りにしている技術や性能が異なります。この特色を捉えておくことで、よりタイヤ選びがしやすくなります。
5.お車にマッチするデザインかどうか
スタッドレスタイヤは、メーカーやブランド毎にトレッドパターンやサイドデザインが異なります。
タイヤのデザインは、お車の全体のイメージに大きく関係します。
求める性能に違いがなければ、見た目の良さで決めてしまうのも方法です。
SUV・4WD用スタッドレスタイヤへの交換時期
スタッドレスタイヤは、雪道や凍結路面を安全に走るためにあります。逆に言うと、普段の走行はサマータイヤの方が快適に走れます。
そのため、理想は雪が降る直前に交換できるのが理想です。
一般的に、初雪の1〜2ヶ月前には交換するのが良いとされており、多くの方は10〜11月にかけて交換を行います。
ただし、最も需要が多くなるのもこの時期です。
ピーク時に交換を行うと、欲しい種類やサイズが売り切れていることがあります。お値段もピーク時が最も高くなります。
できればピーク時の10〜11月よりも、もう少し早めに購入することをおすすめします。
お店によっては「早期購入割引」を実施しているところもございます。タイミングが合えばお得に購入するこができるでしょう。
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参考[交換時期]スタッドレスタイヤはいつ履き替えれば良い?調べてみました[購入時期]
サマータイヤ(夏タイヤ)のままでの冬場の走行は、スリップをして事故をするリスクが潜んでいますので、スタッドレスタイヤは降雪地域でお車に乗る人にとって必需品です。 段々と空気が冷たくなると、スタッドレス ...
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SUV・4WD用スタッドレスタイヤの寿命を見極めるポイント
スタッドレスタイヤの寿命は、保管状態や製造年数によって左右されます。
スタッドレスタイヤの寿命を判断するポイントとして、
- 溝の深さ
- 使用年数
があります。
新品時から摩耗が50%経過すると「プラットフォーム」と呼ばれるサインが現れ、スタッドレスタイヤとしての性能が大きく低下します。
プラットフォームがはっきりと見えてきたら、交換時期だと覚えておきましょう。
また、ウインターシーズンしか履かず、保管状態を良くすれば、3〜4シーズン(年)は使えます。
最近の大手タイヤメーカーのスタッドレスタイヤに使用されているゴムは、新品時から4年経過しても性能に大きな差が出ない高性能なものが増えてきています。
↓スタッドレスタイヤの交換時期については、こちらで詳しく解説しています。
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参考[寿命]スタッドレスタイヤの交換時期[摩耗・性能の持ち]
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また、スタッドレスタイヤは夏用タイヤと比べてゴム自体が柔らかいため、通常の路面では摩耗が早く、グリップ力も劣ります。
できれば冬場以外は装着しない方が良いでしょう。
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参考[履き替え]スタッドレスタイヤを春や夏も履いたままだとどうなるの?[デメリット]
あたたかくなってくるとスタッドレスタイヤをノーマルタイヤ(夏タイヤ)にいつ戻そうか悩ましい時期になります。 交換するのも面倒くさいし、お金もかかるし。。。と躊躇しがちなものです。 では、スタッドレスタ ...
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スタッドレスタイヤの交換時は4本まとめて交換するようにしましょう
スタッドレスタイヤに限らず、タイヤ交換をする際は、4本まとめて交換するようにしましょう。
ごく稀に、駆動輪のみスタッドレスタイヤに交換されるという方も見えますが、そうなると前後のタイヤの性能に差が生まれてしまいます。
また、外径やグリップ力のバランスも崩れるので、車の足回りを痛めてしまう可能性があります。さらに、摩耗の異なるタイヤを装着していると、交換時期を管理するのも大変です。
以上のことから、タイヤ交換の時は、4本まとめて交換するようにしましょう。
SUV・4WD用スタッドレスタイヤの空気圧
SUV・4WDモデルは、一般の車と比べて車重が重い傾向にありますが、空気圧は基本的に一般車とほとんど変わりません。
また、スタッドレスタイヤだからと言って、空気圧を変える必要もありません。空気圧は低すぎても高すぎても、タイヤやお車に悪影響を与えてしまいます。
基本的に、指定空気圧の0〜±20kPaの範囲に収めることをおすすめします。
※お車の指定空気圧は車種によって異なります。取扱説明書(オーナーズマニュアル)や、ドア開口部に指定空気圧が記載されていますので、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。
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参考タイヤの適正な空気圧とは?長距離走行や高速走行時には上げる必要がある?
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おすすめのSUV・4WD用スタッドレスタイヤ7選
当店がおすすめするSUV・4WD車用のスタッドレスタイヤは、以下の7種類です。
- 【ブリヂストン】BLIZZAK DM-V3(ブリザック ディーエムブイスリー)
- 【ヨコハマタイヤ】iceGUARD SUV(アイスガード エスユーブイ)
- 【ダンロップ】WINTER MAXX SJ8+(ウィンターマックス エスジェイエイト プラス)
- 【グッドイヤー】ICE NAVI SUV(アイスナビ エスユーブイ)
- 【トーヨータイヤ】OBSERVE GSi-6(オブザーブ・ジーエスアイ シックス)
- 【ミシュラン】X-ICE SNOW SUV(エックスアイススノー エスユーブイ)
- 【ノキアン】HAKKAPELIITTA R5 SUV(ハッカペリッタ アールファイブ エスユーブイ)
順番に見てみましょう。
【ブリヂストン】BLIZZAK DM-V3(ブリザック ディーエムブイスリー)

ブリヂストンから2019年に発売されたスタッドレスタイヤです。
「ブリザック」といえば、スタッドレスタイヤで人気のブランドです。北海道・北東北の主要5都市での装着率が24年連続でNO.1という実績は説得力があります。
このタイヤは、ブリヂストンの乗用車向けスタッドレスタイヤBLIZZAK VRX2と同じ「アクティブ発泡ゴム2」と呼ばれるゴムが使用されています。
ゴムの中には小さな気泡があり、氷の表面にある水分を吸収してくれます。いわゆる「吸水系」と言われるタイプのゴムです。
また、タイヤ表面には、SUV専用のトレッドパターンが採用されているのもポイントです。ブロックは溝が深くても剛性がしっかりしているため、雪道で「止まる」「曲がる」動作が非常に安定しています。
さらに、前モデルのDM-V2(ディーエムブイツー)と比べて、氷上ブレーキ制動距離は9%短縮しています。
スタッドレスタイヤの新品時は、性能を発揮するまでに慣らし走行が100kmほど必要と言われています。しかし、このDM-V3は、装着初期から氷上性能を発揮するための工夫が表面に施されているため、慣らしは不要です。
乗用車向けブリザックシリーズのVRXと同様、氷上・雪上での制動性能が高いタイヤですので、積雪量が多い地域や、路面の凍結が多い地域にお住まいの人にぴったりです。
発売日 | 2019年 |
サイズ | 全44サイズ(15・16・17・18・19・20・21インチ) |
氷上性能 | ☆☆☆☆☆ |
雪上性能 | ☆☆☆☆☆ |
快適性 | ☆☆☆☆ |
ライフ | ☆☆☆☆☆ |
耐摩耗 | ☆☆☆☆ |
燃費 | ☆☆☆☆ |
タイヤ素材 | 吸水系 |
特徴 | ・北国でNo.1 ・新品時から性能を発揮 |
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【ヨコハマタイヤ】iceGUARD SUV(アイスガード エスユーブイ)

ヨコハマタイヤから2016年に発売されたSUV向けスタッドレスタイヤです。
開発で主眼に置いた性能は、ズバリ「氷上性能」の飛躍的向上です。
ヨコハマタイヤの乗用車向けスタッドレスタイヤであるアイスガードシリーズにも採用されている「スーパー吸水ゴム」を採用することで、氷上制動性能が従来品(GEOLANDAR I/T-S)に比べて23%向上しています。
また、アイスガードSUVは、
- 氷に効く
- 永く効く
- 燃費に効く
という3つのコンセプトを掲げています。
「永く効く」では、ゴムの硬化を防ぐ素材を活用することでタイヤにとって天敵の経年劣化を防ぎ、4年後も高レベルのグリップを維持し続けます。「燃費に効く」では、転がり抵抗を前モデルよりも5%減らすことに成功しています。
ほかにも、パターンノイズを28%低減したことで、静粛性能が向上し乗り心地も格段にアップしています。
各性能のバランスが良く近年人気が高まっているクロスオーバーSUV(街乗りや高速走行をメインの用途に想定している車)に対応した、新しいタイプのSUV向けスタッドレスタイヤと言えるでしょう。
発売日 | 2016年 |
サイズ | 全104サイズ(15・16・17・18・19・20・21・22・23インチ) |
氷上性能 | ☆☆☆☆☆ |
雪上性能 | ☆☆☆☆☆ |
快適性 | ☆☆☆☆ |
ライフ | ☆☆☆☆☆ |
耐摩耗 | ☆☆☆☆☆ |
燃費 | ☆☆☆☆☆ |
タイヤ素材 | 吸水系 |
特徴 | 氷に効く、永く効く、燃費に効く |
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2016年にヨコハマタイヤからSUV向けのスタッドレスタイヤ新商品が発売されました。 その名も「ice GUARD(アイスガード)SUV G075」です。 前モデルの「GEOLANDAR( ...
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【ダンロップ】WINTER MAXX SJ8+(ウィンターマックス エスジェイエイト プラス)

2021年に発売されたダンロップの新型スタッドレスタイヤです。
乗用車用のスタッドレスタイヤ「WINTER MAXX03」と同じコンパウンドが採用されています。
「WINTER MAXX02」から「WINTER MAXX03」に移行した時のように、SJ8がSJ8+になったことで、ライフ性能を犠牲にした代わりに、その分氷上性能が大きく向上しています。
「ナノ凹凸ゴム」という凍結した路面に密着する柔らかいゴムを、SUVスタッドレス用のパターンと合わせて採用することで、重い車体を持つSUVでも安定したグリップを発揮します。
ちなみにこちらは「密着系」のゴムが使われています。ゴムが路面に密着することに加え、細かいサイプの入った接地面で路面をひっかき、制動性能を高めます。
これにより、ひとつ前のモデルの「WINTER MAXX SJ8」と比べて、氷上ブレーキ性能が14%向上、氷上コーナリング性能も11%向上しました。
また、高速走行時の操縦安定性が重視されているのもポイントです。
凍った路面でも安心して走りたい人におすすめのタイヤだと言えるでしょう。
発売日 | 2021年 |
サイズ | 全59サイズ(15・16・17・18・19・20・21・22インチ) |
氷上性能 | ☆☆☆☆ |
雪上性能 | ☆☆☆☆ |
快適性 | ☆☆☆☆ |
ライフ | ☆☆☆☆ |
耐摩耗 | ☆☆☆☆ |
燃費 | ☆☆☆ |
タイヤ素材 | 密着系 |
特徴 | 高速走行時の操縦安定性を重視 |
【グッドイヤー】ICE NAVI SUV(アイスナビ エスユーブイ)

2014年発売のグッドイヤーのスタッドレスタイヤです。
SUV専用の密着系ゴムにより、WRANGLER IP/N(ラングラー アイピー/エヌ)と比べて氷上性能が22%アップしています。
折り込みサイプの数が増やされたNAVIブレードや、シュミレーションによって最適化されたNAVIパターン、エッジ効果を向上させるエフィシエントホールと、随所に最新技術が投入され、路面への密着効果が高められています。
また、乾いた路面での操縦安定性が高く、雪道や氷上での走破性とドライ路面での快適性を両立しています。
認知度の高いグッドイヤーブランドでありながら、比較的価格が抑えられているのも嬉しい点です。
発売日 | 2014年 |
サイズ | 全42サイズ(15・16・17・18・19・20・21・22インチ) |
氷上性能 | ☆☆☆ |
雪上性能 | ☆☆☆☆ |
快適性 | ☆☆☆☆ |
ライフ | ☆☆☆☆ |
耐摩耗 | ☆☆☆☆☆ |
燃費 | ☆☆☆ |
タイヤ素材 | 密着系 |
特徴 | ドライ路面での快適性を重視 |
【トーヨータイヤ】OBSERVE GSi-6(オブザーブ・ジーエスアイ シックス)

トーヨータイヤから2021年に発売されたスタッドレスタイヤです。
トレッドにあるジグザグ形状の4本の溝が目を惹きますが、こちらは新設計。排水性だけではなく、スノー路面でのトラクションも両立するような構造となっています。
また、センターのジグザグリブは、操縦安定性と縦方向のスノーグリップにも貢献しています。
横方向の溝に関しては、しっかりエッジが効いていますので、氷雪路面でも安定した走行性能を発揮します。
全モデル「GSi-5」と比較すると、スノー制動性能は7%短縮、ウェット制動性能は11%短縮となっており、さらに安心感が増しています。
氷雪路からウェット・ドライと、あらゆる路面で安定した操縦性のあるタイヤに仕上がっていますので、とにかく安心できるタイヤが欲しいという方に最適です。
発売日 | 2021年 |
サイズ | 全22サイズ(15・16・17・18・19・20インチ) |
氷上性能 | ☆☆☆☆ |
雪上性能 | ☆☆☆☆☆ |
快適性 | ☆☆☆☆ |
ライフ | ☆☆☆☆ |
耐摩耗 | ☆☆☆☆ |
燃費 | ☆☆☆ |
タイヤ素材 | ひっかき |
特徴 | 氷雪路からウェット・ドライ路面まで安定感のある操縦性 |
【ミシュラン】X-ICE SNOW SUV(エックスアイススノー エスユーブイ)

ミシュランを代表するスタッドレスタイヤ「X-ICE SNOW」に、SUV用のサイズもラインナップされました。
「最後まで続く安心と安全」を目指して開発されており、高いグリップ性能を、長期間維持してくれます。
トレッド表面にある「新世代Vシェイプトレッドパターン」は、サイプが長く設計されているため、プラットフォームが見える50%摩耗時でもくっきりパターンが残るようになっています。
また、「EverWinterGrip(エバー・ウインター・グリップ)コンパウンド」には、微小な凹凸が刻まれており、アイスクリップでもがっちりと路面を掴みます。
前モデルの「X-ICE3+」と比べると、
- アイスブレーキング性能・・・9%向上
- 雪上ブレーキング性能・・・4%向上
と、数字上でもしっかりパフォーマンスが向上しています。
スタッドレスタイヤの中では速度レンジが高く、高速安定性も優れていますので、長距離を移動される方や、高速道路を頻繁に走る方におすすめです。
発売日 | 2020年 |
サイズ | 全69サイズ(16・17・18・19・20・21・22インチ) |
氷上性能 | ☆☆☆☆ |
雪上性能 | ☆☆☆☆ |
快適性 | ☆☆☆☆☆ |
ライフ | ☆☆☆☆☆ |
耐摩耗 | ☆☆☆☆ |
燃費 | ☆☆☆ |
タイヤ素材 | 密着系 |
特徴 | 速度レンジが高く、高速安定性に優れる |
【ノキアン】HAKKAPELIITTA R5 SUV(ハッカペリッタ アールファイブ エスユーブイ)

フィンランドに拠点を置くタイヤメーカーのノキアンから販売されているスタッドレスタイヤです。
突然の凍結路や除雪路面など、北国の予測できない環境でも安定して性能が発揮できるように作られています。
タイヤ表面を見ていただくと、非常に細かなブロックが敷き詰められていることがわかります。
これは新開発の「ダブルブロック構造」で、安定したグリップ性能とグリップ性能を発揮します。
また、トレッド表面には「アークティックグリップクリスタル」と呼ばれる、鋲の役割を担う極小のクリスタルが配置されています。
この極小クリスタルは、タイヤが摩耗するにつれ露出するようになっており、タイヤが減ってきても、安心して走り続けることができます。
さらに、サイドウォールは合成アラミド繊維によって強化され、外部からの衝撃や損傷に強くなっています。
外傷に強い丈夫なスタッドレスタイヤをお探しの方におすすめの製品です。
発売日 | 2022年 |
サイズ | 全61サイズ(16・17・18・19・20・21・22インチ) |
氷上性能 | ☆☆☆☆ |
雪上性能 | ☆☆☆☆☆ |
快適性 | ☆☆☆☆ |
ライフ | ☆☆☆☆☆ |
耐摩耗 | ☆☆☆☆ |
燃費 | ☆☆☆ |
タイヤ素材 | ひっかき系 |
特徴 | 強固な構造により衝撃や断裂への耐性が高い |
SUV・4WD用スタッドレスタイヤの性能比較
今回ご紹介した商品を比較表にしてみます。※性能評価は、当店が独自に判断したものとなります。
ブリヂストン BLIZZAK DM-V3 | ヨコハマタイヤ iceGUARD SUV | ダンロップ WINTER MAXX SJ8+ | グッドイヤー ICE NAVI SUV | トーヨータイヤ OBSERVE GSi-6 | ミシュラン X-ICE SNOW SUV | ノキアン HAKKAPELIITTA R5 SUV | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
発売日 | 2019年 | 2016年 | 2021年 | 2014年 | 2021年 | 2020年 | 2022年 |
サイズ | 42サイズ | 100サイズ | 54サイズ | 40サイズ | 19サイズ | 60サイズ | 66サイズ |
氷上性能 | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ |
雪上性能 | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ |
快適性 | ☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ |
ライフ | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ |
寿命 | ☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ |
燃費 | ☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆ |
タイヤ素材 | 吸水系 | 吸水系 | 密着系 | 密着系 | ひっかき | 密着系 | ひっかき系 |
特徴 | ・北国でNo.1 ・新品時から性能を発揮 | 氷に効く、永く効く、燃費に効く | 高速走行時の操縦安定性を重視 | ドライ路面での快適性を重視 | 氷雪路からウェット・ドライ路面まで安定感のある操縦性 | 速度レンジが高く、高速安定性に優れる | 強固な構造により衝撃や断裂への耐性が高い |
価格順で見るSUV・4WD用スタッドレスタイヤ
スタッドレスタイヤはお店によって販売価格が異なります。また、サイズによって金額が細かく分けられています。
はっきりとした金額を掲示するのは難しいですが、おおよその価格順に並べると、次のようになります。
価格が高い
- 【ブリヂストン】BLIZZAK DM-V3
- 【ノキアン】HAKKAPELIITTA R5 SUV
- 【ミシュラン】X-ICE SNOW SUV
- 【ヨコハマタイヤ】iceGUARD SUV
- 【ダンロップ】WINTER MAXX SJ8+
- 【グッドイヤー】ICE NAVI SUV
- 【トーヨータイヤ】OBSERVE GSi-6
価格が安い
これよりもさらに安さを求めるのであれば、アジアンタイヤのスタッドレスタイヤを選ぶという方法もあります。
しかし、信頼できる性能や付加価値などを含めて総合的に判断すると、やはり今回ご紹介するタイヤの中から選ぶ方が良いでしょう。
まとめ:タイヤ販売店として選ぶなら
一言でSUV向けのスタッドレスタイヤと言っても、製品ごとにそれぞれ違いがあります。
タイヤ販売店として選ぶのであれば、第一候補は新商品のアイスガードSUVです。性能バランスが良く、完成度が非常に高いスタッドレスタイヤだと言えるでしょう。
予算が許すのなら、BLIZZAK DM-V3でしょうか。BLIZZAKブランドはやはり安心感があります。スノーボードなど、雪山に行く際に心強く感じると思います。
走行安定性を求めるのなら、WINTER MAXX SJ8+か、X-ICE SNOW SUVのいずれかでしょう。WINTER MAXX SJ8+は摩耗しづらい性能があるので、その面で考えるとこちらに軍配が上がりそうです。
コストを抑えたいのであれば、OBSERVE GSi-6かICE NAVI SUVですね。「寒さの厳しい地域には行かない」「車に乗る機会が多くない」という方にはぴったりではないでしょうか。
「とにかく丈夫で信頼できるタイヤがいい!」という方には、北欧出身のHAKKAPELIITTA R5 SUVも良いですね。
タイヤの性能や特徴については、各メーカーの公式サイトで確認することができます。
当店の製品紹介記事やYouTube動画も合わせてご判断頂ければと思います。
また、タイヤ選びにお困りであれば、ぜひ当店にご相談ください。
お客様のお車やご要望にぴったりのタイヤをご提案させていただきます。
まずはお気軽にご相談ください!