冬になると、路面に雪が積もっていたり、地面が凍結していたりと、大変危険な状況になります。
特に近年の日本は、雪が降るとまではいかなくても、路面が凍結しているということが珍しくありません。一見問題なさそうに見える路面でも、実は路面が凍っていたなんてこともたくさんあります。
少しでも不安のある方は、早めのスタッドレスタイヤへの交換をおすすめします。
また、現在は様々なタイヤメーカーから高品質なスタッドレスタイヤが発売されています。最近は種類も増えてきたため、「正直どれが良いのかわからない」と思う方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、乗用車用スタッドレスタイヤの選び方や、当店がおすすめする製品を比較、ご紹介していきます。
記事の後半では、スタッドレスタイヤについての気になる疑問についてもお答えしています。ぜひご参考ください。
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スタッドレスタイヤの選び方
まずはスタッドレスタイヤの選び方についてご紹介します。
スタッドレスタイヤを選ぶ時は、次の4つのステップを順に確認するようにしましょう。
- 装着車両に適したサイズを選ぶ
- 目的や車に適した製品を選ぶ
- 装着車両の車種に対応したタイヤなのか確認する
- 価格も確認しておく
1.装着車両に適したサイズを選ぶ
スタッドレスタイヤの購入する時は、愛車のタイヤサイズを把握しておく必要があります。
タイヤのサイズは、オーナーズマニュアル(取扱説明書)やドア開口部にあるラベルから確認できます。
ただし、注意が必要です。
車によっては、インチアップやサイズアップ、ホイールの変更をしていて、純正のサイズと異なる場合があります。
そのため、タイヤサイズを確認する時は、できるだけ現物を見て確認することをおすすめします。
※スタッドレスタイヤを純正ホイールに装着したり、純正サイズで装着したりする方は、ラベル表記で確認して構いません。
例)195/65R15 91Hの場合
- タイヤ幅・・・195mm
- 扁平率・・・65%
- R・・・ラジアル構造
- 15・・・15インチ
- 91・・・ロードインデックス615kg
- H・・・速度記号210km/h
↓タイヤサイズの見方については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
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2.走行環境や車に適した製品を選ぶ
サイズが確認できたら、次はスタッドレスタイヤに求める性能を決めていきます。
基本的にスタッドレスタイヤの性能は、次の6つに分けられます。
- 氷上性能・・・凍結路面での制動力や旋回性
- 雪上性能・・・雪が降り積もっている路面での制動力や旋回性
- 快適性・・・ドライ路面での静粛性やハンドリング、乗り心地
- ライフ耐摩耗性能・・・トレッド面の摩耗スピードや摩耗の均一性
- 寿命(性能の持ち)・・・1.氷上性能や2.雪上性能がどれだけ長持ちするか
- 低燃費性能・・・転がり抵抗の少なさ
この6つの性能を参考に、ご自身がお住まいの地域の環境や、お車に求める性能を考慮して、求める性能を決めていきます。
例1)真冬に安心して走りたい→1.氷上性能 2.雪上性能が優れたタイヤを選ぶ
雪が降り積もった路面や、アイスバーンのような凍結路面を安全に走行したい方は、氷上性能や雪上性能が優れているタイヤを選ぶようにしましょう。
その際は、カタログやメーカーの公式サイトで、以下の項目を確認することをおすすめします。
氷上性能
- 密着性・・・路面を捉える力
- 除水性能・・・水膜を取り除く力
- エッジ効果・・・路面を引っ掻く力
雪上性能
- エッジ効果・・・雪を引っ掻く力
- 雪柱せん断力・・・雪を踏み固めて駆動力を得る力
例2)通勤や買い物に車を使う→3.快適性 4.ライフ性能が優れたタイヤを選ぶ
普段の通勤や買い物でお車に乗られる方は、ドライ路面を走行する機会が多いと思います。
その場合は、ドライ路面での快適性や、ライフ性能が優れているタイヤを選ぶようにしましょう。
また、最近の車は、乗り心地やハンドリング性能などが優れたものが多く、タイヤに求められるレベルが年々高くなってきましたので、なるべく装着車両の性能を最大限発揮できるタイヤを選ぶことをおすすめします。
例3)何シーズンも使いたい→5.寿命(性能の長持ち)が優れたタイヤを選ぶ
スタッドレスタイヤを何シーズンも使いたい方は、氷上性能や雪上性能が長持ちするタイヤを選びましょう。
最近のプレミアムスタッドレスタイヤの多くは、一般的にスタッドレスタイヤの性能が著しく低下すると言われている4年経過後どうなのかについて言及されています。
少しでも性能が長持ちするタイヤが欲しい方は、この項目を確認することをおすすめします。
例4)車の維持費を抑えたい→6.低燃費性能が優れたタイヤを選ぶ
普段からお車を利用される方で、なるべく維持費を抑えたいとお考えの方は、低燃費性能が優れたタイヤを選ぶことをおすすめします。
スタッドレスタイヤは夏タイヤと比べると、どうしても低燃費性能が劣りがちですが、最近のスタッドレスタイヤは、転がり抵抗を抑えて低燃費性能を実現した製品も増えてきました。
例5)レジャーなどの遠乗りをするなら付加性能の「ハンドリング性能」や「高速安定性」もチェック
上記の性能に記載していませんが、スタッドレスタイヤによっては、ハンドリング性能や高速安定性が付加価値として付けられていることがあります。
長時間の運転をするのであれば、ハンドリング性能や静粛性が優れているタイヤの方が疲労を抑えることができます。
また、高速安定性が優れているタイヤだと、ストレスなく運転を続けられます。
レジャーなどの遠乗りが多い方は、ハンドリング性能や高速安定性が優れているタイヤを選ぶのも一つの方法です。
3.装着車両の車種に対応したタイヤなのか確認する
購入する製品が、愛車の車種に適しているのかどうかも確認しておくようにしましょう。
乗用車用スタッドレスタイヤの中には、軽自動車やミニバン、SUV、EVには対応していない製品もあります。
対応車種は、各メーカーの製品毎の公式サイトに「推奨車種」や「対応ボディタイプ」などといった表記で記載されています。
4.価格も確認しておく
最後の確認項目は、やはりお値段です。
スタッドレスタイヤは決して安い買い物ではありませんので、予算に見合った製品を選びたいところです。
スタッドレスタイヤの価格は、お店や購入時期によって異なるため、購入するお店に直接問い合わせてご確認いただくことをおすすめします。
また、スタッドレスタイヤは、10〜11月にかけてが最も価格が高くなりがちです。
少しでもスタッドレスタイヤを安く手に入れたい方は、ピーク時の10〜11月よりも少し早めに購入することをおすすめします。
お店によっては「早期購入割引」を実施しているところもあります。タイミングが合えば、かなりお得に購入するこができるでしょう。
当店がおすすめする乗用車用スタッドレスタイヤ
当店がおすすめする乗用車用のスタッドレスタイヤは、以下の7種類がございます。
- 【ブリヂストン】BLIZZAK WZ-1(ブリザックWZ-1)
- 【ヨコハマタイヤ】iceGUARD 8(アイスガード8)
- 【グッドイヤー】ICE NAVI8(アイスナビ8)
- 【ダンロップ】WINTER MAXX 03(ウィンターマックス3)
- 【トーヨータイヤ】OBSERVE GIZ3(オブザーブギズ3)
- 【ミシュラン】X-ICE SNOW(エックスアイススノー)
- 【ピレリ】ICE ZERO ASIMMETRICO(アイスゼロアシンメトリコ)
それぞれのタイヤの特徴と実際のレビューをご紹介していきます。
この中からお気に入りのものを選んでみてください。
【ブリヂストン】BLIZZAK WZ-1(ブリザックWZ-1)

2025年に9月に登場したブリヂストンのブリザックWZ-1は、ブリザック史上最高と言われています。
もともとブリヂストンの「ブリザックシリーズ」は、スタッドレスタイヤの中で最も人気があるブランドです。
特に北海道/北東北主要5都市での装着率は24年連続ナンバーワン。装着率は脅威の47.1%を記録と、半数近くがブリザックを装着していることになります。(2025年時点)
WZ-1は、スタッドレスタイヤで初めてブリヂストンの商品設計基盤技術「ENLITEN®︎」を搭載しており、従来モデルのVRX3よりも全体の性能がワンランク向上しています。
新開発のトレッドパターンや「Wコンタクト発泡ゴム」と呼ばれる素材を採用することで、氷上でのブレーキ性能は11%向上。雪上でのブレーキ、旋回性能も大きく向上しています。
また、プレミアムコンフォートタイヤの「GR-XⅢ」で採用されているケースライン最適化技術を応用。スタッドレスタイヤでありながら、ドライ路面では高い静粛性や乗り心地を発揮します。
さらに、このタイヤは4年経過した際の氷上性能の低下率は、VRX3の新品時よりも高くなっています。
種類が豊富で軽自動車からミニバンまで幅広いお車に装着できます。もちろんEV車への装着もできます。
氷上・雪上性能に絶対の信頼を寄せたい人にピッタリのタイヤだと言えるでしょう。
| 発売日 | 2025年9月 |
| 氷上性能 | |
| 雪上性能 | |
| 快適性 | |
| ライフ耐摩耗性能 | |
| 寿命(性能の持ち) | |
| 燃費 | |
| サイズ | 全119サイズ(13・14・15・16・17・18・19・20・21インチ) |
| 特徴 | ・氷上・雪上路面での圧倒的な信頼性 ・ドライ・ウェット路面でも快適な乗り味 |
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【ヨコハマタイヤ】iceGUARD 8(アイスガード8)

ブリザックに引けを取らない知名度を持つヨコハマタイヤの「アイスガード」シリーズ。
こちらも2025年9月に新型のアイスガード8が登場しました。
初代の登場から40年以上の歴史を持つアイスガードシリーズは一貫して氷上性能を求めてきました。今回登場したアイスガード8には、その技術の集大成が詰め込まれています。
「冬テック」と呼ばれる接触の密度・接触の面積、この2つに視点を絞ってコンパウンドやトレッド形状、エッジ量などを最適化。
- 氷上制動・・・14%向上
- 氷上旋回・・・13%向上
- 雪上制動・・・4%向上
- ドライ・ウェット性能・・・3%向上
と、氷上性能において大幅な性能向上を実現しました。
また、本製品はサイドウォールやショルダーブロックのデザインも更新されています。第8世代ということで、数字の「8」をモチーフにした模様が付けられています。
もちろん4年経過後の性能劣化も前モデルのアイスガード7と比べて落ち幅が少なくなっています。
電動モデル対応の「E+」マークも付けられているため、ハイブリッドやEVモデルへの装着も問題ありません。
雪が降るまではいかないものの、凍結路面が多い地域にお住まいの方には、ぜひおすすめしたい製品です。
| 発売日 | 2025年9月 |
| 氷上性能 | |
| 雪上性能 | |
| 快適性 | |
| ライフ耐摩耗性能 | |
| 寿命(性能の持ち) | |
| 燃費 | |
| サイズ | 全71サイズ(14・15・16・17・18・19・21インチ) |
| 特徴 | ・氷上性能が飛躍的に向上 ・デザイン性も高め |
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【グッドイヤー】ICE NAVI8(アイスナビ8)

グッドイヤー史上最高のプレミアムスタッドレスタイヤとして登場したアイスナビ8。
2021年に登場した「8」は、これまでドライバーの要望が多かった「タイヤ寿命のロングライフ化」に重きをおいて開発されています。
これまでの凍結路や雪上性能の向上はもちろん、ドライ路面でも長く乗れるため、降雪の少ない地域の方にもおすすめです。
もちろん氷上性能も前モデルより向上しています。
- 氷上ブレーキ性能・・・8%向上
- 氷上コーナリング性能・・・5%向上
ショルダー主溝やラグ溝を深くしたことで、これまでのスタッドレスタイヤが苦手としている排水性もしっかり確保。ピッチ数を均等にすることで静粛性も高められているため、転がり音も少なめです。
日常的にお車をご利用いただく方に、間違いなくおすすめできるタイヤです。
| 発売日 | 2021年8月 |
| 氷上性能 | |
| 雪上性能 | |
| 快適性 | |
| ライフ耐摩耗性能 | |
| 寿命(性能の持ち) | |
| 燃費 | |
| サイズ | 全74サイズ(13・14・15・16・17・18・19・21インチ) |
| 特徴 | ・氷上性能がさらに向上 ・ロングライフで使いやすい |
北海道での試乗レビュー
北海道のレンタカーに装着されているタイヤでしたので、実績や安心感は高めのタイヤだと思います。
ブリヂストンさんのVRX3と比べると、大きく曲がるところではリアが外側に出てしまい、アイスバーン上での制動はやや辛いという印象でした。
全然ダメというわけではありませんが、雪の下がスケートリンクのような状態の路面では、もう少し制動力があると良いなと思います。
急制動の制動距離や、大きくハンドルを切った時の流れやすさは、VRX3より少し長く、膨らみも大きくなる印象です。
一方、雪がたくさんある路面で乗ると、コントローラブルで運転しやすく、ハンドルを切ると、とても良く曲がります。
【総評】
氷上性能よりも、雪上性能に性能を振っているタイヤという印象です。雪の上はすごく走りやすかったです。
氷上でも曲がらないわけではないですし、止まらないというわけでもありませんが、氷上性能特化型のタイヤと比べると、どうしても差が出てしまいます。
氷上性能と雪上性能は相反する性能のため、両方を追い求めるのは非常に難しくなります。
タイヤメーカーはどちらの性能を強くしていくかや、バランスをどう取っていくかということに頭を悩ませながら開発を行います。グッドイヤーさんはどちらかというと雪上性能を強くしているようですね。
ただ、アジアンタイヤのスタッドレスタイヤと比べると、全体的な「走る・止まる・曲がる」の性能は優れており、そこは高く評価できる点だと思います。
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【ダンロップ】WINTER MAXX 03(ウィンターマックス3)

国産タイヤ大手のダンロップから販売されているウィンターマックス3は、ユーザーの満足度が95%と、非常に信頼性が高いタイヤです。
- 氷上ブレーキ性能・・・22%向上
- 氷上コーナリング性能・・・11%向上
- 摩耗後氷上ブレーキ性能・・・36%向上
このように、氷上性能や、摩耗が進んだ際のブレーキ性能が非常に優れています。
ダンロップ独自の技術「ナノ凹凸ゴム」を採用することで、密着力を大幅に向上。瞬時に水膜を除去し、密着までの時間を短縮することで、氷の上でもピタッと止まってくれます。
また、柔軟性に優れたナノ凹凸ゴムのおかげで密着面が最大化し、このおかげで最大限のグリップを発揮してくれます。
さらに、トレッド面が摩耗しても新たな凹凸が登場するため、摩耗が進んでも氷上性能が大きく損なわれることがありません。
使い終わりまで効きがしっかりと長持ちするスタッドレスタイヤをお求めの人に、おすすめのタイヤです。
| 発売日 | 2020年8月 |
| 氷上性能 | |
| 雪上性能 | |
| 快適性 | |
| ライフ耐摩耗性能 | |
| 寿命(性能の持ち) | |
| 燃費 | |
| サイズ | 全120サイズ(13・14・15・16・17・18・19・20・21インチ) |
| 特徴 | ・氷上路面でしっかり密着する ・摩耗が進んでも安定したグリップ |
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【トーヨータイヤ】OBSERVE GIZ3(オブザーブギズ3)

2024年8月に登場したトーヨータイヤのスタッドレスタイヤです。
オブザーブギズ3には、新たなパターン設計や新コンパウンドが採用されており、これまで以上に氷上で安定したグリップを発揮します。
前モデルオブザーブギズ2と比較すると、
- アイスブレーキ性能・・・22%
- アイスコーナリング性能・・・4%短縮
と、より氷上で安全に走れるようになっています。
また、「持続性高密着ゲル」を配合した「密着長持ちゴム」が採用されているのもポイントです。
新品時からかなり柔らかく、密着性能は従来モデルより底上げされており、約4年経過後の落ち幅も大幅に抑えられています。
交換時期が近付いても氷上で安定したグリップ性能をキープしてくれるため、気温が低い地域にお住まいの方にぴったりのタイヤです。
サイズは全部で68サイズ。コンパクトカーから大型SUVまで幅広い車種に装着できます。
| 発売日 | 2024年8月 |
| 氷上性能 | |
| 雪上性能 | |
| 快適性 | |
| ライフ耐摩耗性能 | |
| 寿命(性能の持ち) | |
| 燃費 | |
| サイズ | 全68サイズ(13・14・15・16・17・18・19・20インチ) |
| 特徴 | ・新パターン、コンパウンドで氷上性能大幅UP ・4年経過しても高い氷上性能をキープ |
店舗の意見
トーヨータイヤのオブザーブギズ3は、タイヤの作り方が進化しています。
独自のタイヤ設計基盤技術「T-MODE」のスノー予測技術を使って徹底的にシミュレーションされており、素材の一部にはサステナブル素材も使われ、環境にも考慮されています。
今回のモデルは氷上性能が大幅に向上しているのが1番の特徴ですが、このメリットはかなり大きいと言えます。
もちろん地域差はありますが、冬の路面を走行する上で圧倒的に危険なのは、雪上よりも凍結路です。
一言で凍結路と言っても、アイスバーンや、雪に覆われた凍結路など、様々なタイプがあります。
オブザーブギズ3は、このような路面でも最大限のグリップが発揮できるような設計となっていますので、安心感が違います。
さらに、このタイヤは4年経過しても氷上性能が大きく低下することがありません。長く安心して乗れるスタッドレスタイヤをお求めの方には、間違いなくおすすめです。
こちらも機会があれば、実際に試乗してみたいと思います。
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【ミシュラン】X-ICE SNOW(エックスアイススノー)

タイヤメーカー最大手のミシュランから発売されているエックスアイススノーは、日本の冬の気候で「最後まで続く安心と安全」をコンセプトに開発されています。
EverWinterGrip(エバー・ウインター・グリップ)コンパウンドは微小な凹凸があり、氷上でのエッジ効果と、水膜を破る効果があり、氷上性能がかなり優れています。
また、雪上に対して雪踏み効果も発揮しますので、雪上の路面でも安心して走行できます。
巨大なエッジ効果を発揮するVシェイプパターンは、一つ一つの溝が深く刻まれているため、本来スタッドレスタイヤが苦手とするウェット路面でも効率良く雪や水を排出してくれます。
実際にエックスアイススノーを装着したユーザーからの評価は星4.58(みんカラ:2025年3月時点)を取得しており、満足度が非常に高いタイヤであることもわかります。
積雪が多い地域の方におすすめのタイヤだと言えるでしょう。
| 発売日 | 2020年8月 |
| 氷上性能 | |
| 雪上性能 | |
| 快適性 | |
| ライフ耐摩耗性能 | |
| 寿命(性能の持ち) | |
| 燃費 | |
| サイズ | 全89サイズ(13・14・15・16・17・18・19・20インチ) |
| 特徴 | ・北海道の雪道で開発されたタイヤ ・ウェット・シャーベット路面でも安定したグリップ |
北海道での試乗レビュー
特徴的な回転方向のV字型パターンが切ってあるスタッドレスタイヤです。
このパターンの切り方の特徴だと思いますが、走り出しがすごく良いです。氷を掴んで前に出てくれる、トラクションがかかっていく感触を得ることができました。
急ブレーキを踏んでもまっすぐ止まるし、しっかり止まってくれます。
曲がれないわけではありませんが、大きくハンドルを切ると、滑り出してしまうため、他のタイヤよりも滑り出しが始まる角度は浅めかもしれません。
剛性感もあるし、ブロックもしっかりしているため、走りやすいタイヤだと思います。
強いのはやっぱり直線ですね。アクセルを踏んでからスピードが乗るまでが速いし、思い切りブレーキを踏んで急制動をかけた時の止まる感覚もあります。
【総評】
素直なタイヤという印象です。
これ以上は危ないとかここまでは大丈夫とか、タイヤのグリップが運転手にしっかり伝わってくるため、タイヤの特徴を知った上で車が運転できるようになります。
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【ピレリ】ICE ZERO ASIMMETRICO(アイスゼロアシンメトリコ)

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ピレリの新技術の採用により、氷上ブレーキ性能は5%向上。氷上加速も全モデル「アイス・アシンメトリコ・プラス」と比較し、12%向上となっています。
また、左右非対称パターンの採用と接地面積の増加により、ドライハンドリングも向上しています。
新配合のコンパウンドは低温域での柔軟性が高く、氷点下の路面はもちろん、ウエットコンディションでもしっかりと路面を掴んでくれるので安心です。
「ドライ路面でのハンドリング性能もしっかり欲しい」という方におすすめのタイヤです。
| 発売日 | 2022年7月 |
| 氷上性能 | |
| 雪上性能 | |
| 快適性 | |
| ライフ耐摩耗性能 | |
| 寿命(性能の持ち) | |
| 燃費 | |
| サイズ | 全66サイズ(15・16・17・18・19・20・21インチ) |
| 特徴 | ・ピレリ史上最高の氷上性能 ・非対称パターンでドライ・ウエットコンディションも向上 |
北海道での試乗レビュー
アクセルを踏んだ瞬間に前に出ていくトラクションもあり、ブレーキをかけた時にしっかり制動して止まってくれます。
また、曲がるタイヤという印象も持ちました。氷上の膨らみは大きい感じがしますが、立ち上がりは速くなっています。
カーブは大きく曲がりますが、お尻が結構流れる印象があり、アクセルを踏むとリアがコントロールしにくくなる場面もありました。
少し雪があるところの動きはかなり良いです。不安な感じもなく走れます。雪上ではお尻だけ外に膨らむのではなく、車全体として横に流れる感じですね。
戻ってきた時の立ち上がりは良く、グリップが戻ってアクセルを踏むと前に進んでくれる感触です。
【総評】
全体的な性能として、前モデルより良くなっている感触がありました。
直進もカーブも特段秀でているような感じではなく、全体的なバランスを取っているタイヤという感覚です。
雪の上では一気に曲がったり進んだりしやすい印象で、雪上でのコントロールは非常にしやすかったです。
氷の上では平均的な性能のタイヤだという印象です。
真横の動きは少し不安なところがありますが、ハンドルを大きく切るシーンでなければ安心して乗れます。
スタッドレスタイヤの性能比較表
ここまでご紹介したタイヤの性能や特徴を表にまとめてみます。
| ブリザックWZ-1 | アイスガード8 | アイスナビ8 | ウィンターマックス03 | オブザーブギズ3 | エックスアイススノー | アイスゼロアシンメトリコ | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 発売日 | 2025年9月 | 2025年9月 | 2021年8月 | 2020年8月 | 2024年8月 | 2020年8月 | 2022年7月 |
| 氷上性能 | |||||||
| 雪上性能 | |||||||
| 快適性 | |||||||
| ライフ | |||||||
| 寿命(性能の持ち) | |||||||
| 燃費 | |||||||
| サイズ | 119サイズ | 71サイズ | 74サイズ | 120サイズ | 68サイズ | 89サイズ | 66サイズ |
| 特徴 | ・氷上・雪上路面での圧倒的な信頼性 ・ドライ・ウェット路面でも快適な乗り味 | ・氷上性能が飛躍的に向上 ・デザイン性も高め | ・氷上性能がさらに向上 ・ロングライフで使いやすい | ・氷上路面でしっかり密着する ・摩耗が進んでも安定したグリップ | ・氷上性能大幅UP ・4年経過後も高い氷上性能をキープ | ・北海道の雪道で開発されたタイヤ ・ウェット路面やシャーベット路面でも安定したグリップ | ・ピレリ史上最高の氷上性能 ・非対称パターンでドライ・ウエットコンディションも向上 |
スタッドレスタイヤに関するQ&A
ここからは、スタッドレスタイヤの購入・交換時の疑問についてお答えしていきます。
Q.スタッドレスタイヤの寿命や交換時期は?
A.プラットフォームが見えたタイミングでの交換を推奨します。
夏用タイヤと比べてコンパウンドが柔らかいスタッドレスタイヤは、どうしても摩耗が早くなりがちです。
最近のスタッドレスタイヤは性能が向上してきており「4年間性能が大きく落ちることはない」と謳われているものが増えてきました。
しかし、これはあくまで氷上・雪上性能のことであって、摩耗に対してではありません。
一般的に、スタッドレスタイヤは残り溝が50%を切ると性能が大幅に低下すると言われています。
残り溝が50%を切ると「プラットフォーム」と呼ばれるマークが見えるように設計されていますので、このタイミングでの交換をおすすめします。
逆に言うと「プラットフォーム」が見えても、「スリップサイン」が出るまでは夏タイヤとして利用することができるということになります。
ただし、夏タイヤと比べてグリップ力が大幅に低下していますし、ひび割れや傷が付いている可能性もあります。
夏タイヤとして履き続けるのなら、こまめにタイヤを点検し、いつも以上に安全運転を心掛ける必要があります。
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参考[寿命]スタッドレスタイヤの交換時期[摩耗・性能の持ち]
気温が徐々に低下し始めると、いよいよスタッドレスタイヤを履き替える時期となります。 スタッドレスタイヤは冬場にしか装着しませんので、昨年買ったものや、それ以前のものは、保管方法の良し悪しが走行性能に大 ...
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参考[交換時期]スタッドレスタイヤはいつ履き替えれば良い?調べてみました[購入時期]
サマータイヤ(夏タイヤ)のままでの冬場の走行は、スリップをして事故をするリスクが潜んでいますので、スタッドレスタイヤは降雪地域でお車に乗る人にとって必需品です。 段々と空気が冷たくなると、スタッドレス ...
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Q.スタッドレスタイヤの空気圧はどれくらい?
A.夏タイヤと同じで構いません。指定空気圧の0〜+20kpaで管理しましょう。
基本的に夏タイヤと同じように、装着車両の指定空気圧通りに入れておけば問題ありません。
タイヤの空気圧は、指定空気圧の0〜+20kpaの範囲が適正空気圧の範囲です。
稀に「氷上では空気圧を高く、逆に雪上では空気圧を低く」というような意見も見かけますが、そこまで厳密に管理する必要はありません。
現在のスタッドレスタイヤは指定の空気圧にしておけば、どのような状況下でも最大限機能するように作られています。
むしろ、冬場の路面状況は場所や時間によって変化するため、どちらかの性能に合わせて空気圧を調整してしまうのは逆に危険とも考えられます。
やはりスタッドレスタイヤも夏タイヤと同じように、車両指定空気圧通りに入れておく方が良いでしょう。
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参考タイヤの適正な空気圧とは?長距離走行や高速走行時には上げる必要がある?
近年は各メーカーから様々な特性を持つタイヤが発売されており、お車の性能に適したタイヤ選びをするのが主流になってきました。 タイヤの性能を発揮させるためには、それに見合った空気圧を保ってあげる必要があり ...
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Q.スタッドレスタイヤを履いたままだとどうなるの?
A.スリップサインが見える限りはそのまま使えます。ただし、リスクやデメリットの方が多くなります。
先ほどご紹介したように、スタッドレスタイヤは夏用タイヤとして履き続けることもできます。
しかし夏タイヤと比べると、タイヤ自体が重く柔らかいため、様々なデメリットが生じます。
- 摩耗が早くなる
- 燃費が悪くなる
- ふにゃふにゃとした乗り心地になる
- ロードノイズが大きくなる
また、スタッドレスタイヤはロードインデックス(最大負荷能力)が低いため、長時間高速走行したり、高負荷がかかる運転を続けるとセパレーションやバーストにつながる可能性があります。
このように、リスクやデメリットの方が大きくなるため、できるだけ雪が降らない時期は夏タイヤを装着するようにしましょう。
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参考[履き替え]スタッドレスタイヤを春や夏も履いたままだとどうなるの?[デメリット]
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Q.スタッドレスタイヤはどうやって保管すればいいの?
A.空気圧を半分程度落とし、直射日光や湿気を避けた場所で保管します。
サマーシーズンになると、スタッドレスタイヤを取り外して保管する必要があります。
その際は空気圧を半分程度落とし、直射日光や高温多湿を避けた場所で保管するようにしましょう。
ただし、スタッドレスタイヤを保管するにはタイヤ4本分の保管場所が必要です。ご家庭によっては保管場所が確保できないという方も多くいらっしゃると思います。
その際は、販売店やメーカーで行っているタイヤ保管サービスの利用をおすすめします。
当店でもスタッドレスタイヤのお預かりサービスを行っております。
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Q.チェーンタイヤやオールシーズンタイヤとはどう違うの?
A.チェーンタイヤは「夏タイヤでも雪道を走れるようにした状態」、オールシーズンタイヤは「ドライ路面から軽微な雪上路面まで走行できるタイヤ」です。
チェーンタイヤは、夏タイヤにタイヤチェーンを付けた状態を指します。
タイヤチェーンのおかげで、夏タイヤのままでも深く積もった雪道でもそのまま走ることができます。また、「タイヤチェーン規制」がある道路でも走行できます。
ただし、チェーンは金属や樹脂で作られているため、ドライ路面をそのまま走行することはできません。
速度も50km/hくらいまでしか出すことができませんので、あくまで緊急用の装備として考えるようにしましょう。
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オールシーズンタイヤは、通常のドライ路面から軽微な雪上路面まで幅広く走行できるタイヤです。
夏タイヤのように普段から使えて、急に雪が降ってきても、そのまま走り続けることができます。
ただし、氷上・雪上性能に関してはスタッドレスタイヤに劣るため、本格的な雪の上やアイスバーンの上を走行する時は、スタッドレスタイヤを装着しましょう。
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参考[メリット・デメリット]オールシーズンタイヤの性能比較
今回は近年注目度が高まっているオールシーズンタイヤについて様々な角度からみていきましょう。 なお、各メーカーから発売されているオールシーズンタイヤの商品比較については下記のページにも詳しく記載しており ...
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まとめ
乗用車のスタッドレスタイヤは、求められる性能が多岐に渡ります。
氷上性能や雪上性能が優れているのはもちろん、普段の走行でも問題なく走れるように、ドライ性能やウェット性能も考慮して選ぶ必要があります。
今回ご紹介したタイヤは、それぞれメーカーが培った最新技術が投入されている最新モデルばかりです。どの製品を選んでも間違いはありません。
今回ご紹介した特徴や実際のレビューを参考に、ぜひご自身のお車に最適なものを選んでみてください。
また、実際の走行レビューについては、当店のYouTubeチャンネル『タイヤアカデミー』内でも詳しく解説しております。
各メーカーのスタッドレスタイヤを履いた感想を忖度無くお伝えしておりますので、こちらもぜひ参考にしてみてください。
タイヤ選びにお困りであれば、当店相広タイヤ商会 タイヤガーデン川越にご相談ください。
今回ご紹介したスタッドレスタイヤの装着実績もたくさんございます。
より詳しい特徴をお伝えし、お客様のお車に最適なタイヤをご提案させていただきますので






















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