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タイヤ情報 ブログ

【2024年売上高】世界のタイヤメーカー別ランキング

日本でメジャーなタイヤメーカーと言えば、ブリジストンやダンロップ、ヨコハマタイヤなどがあります。

また、海外メーカーに目を向けると、ミシュランやピレリ、グッドイヤーなどがあげられます。このあたりはCMでもよく見かけるのではないでしょうか。

実はタイヤメーカーは、世界全体で100社以上が存在しています。

しかも各メーカーは、コンフォートタイヤやスポーツタイヤ、オフロードタイヤなど、ジャンルごとに様々な製品を展開しています。

そう考えると、現代はタイヤの選択肢がかなりたくさんあることになります。

しかし、お車であれば試乗して見極めることができますが、消耗品であるタイヤだとそうはいきません。

「どのタイヤを選べば良いのかわからない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

そこでタイヤ選びの第一歩としておすすめなのが、人気のあるメーカーの中から選ぶというもの。

タイヤメーカーは年に一度、売上高順にランキングが発表されています。

今年も米国の専門誌『モダンタイヤディーラー誌』で、前年2024年度の売上ランキングが発表されました。

そのトップ10に入るメーカーの中から、欲しいタイヤを探してみるのも一つの方法です。

本記事では『モダンタイヤディーラー誌』で発表された最新のランキングと、トップ10にランクインしたタイヤメーカーの特徴を詳しくご紹介しています

ぜひご活用ください!

2024年世界のタイヤメーカー売上高ランキング

2025年1月号の『モダンタイヤディーラー誌』に掲載された2024年度の売上高ランキングは、以下の通りとなります。

2024年2023年社名2024年売上高2023年売上高前年比
11ミシュランフランス27629194.8
22ブリヂストン日本21322793.8
33グッドイヤーアメリカ15717291.3
44コンチネンタルドイツ14715098.0
55ピレリイタリア7471104.2
67ハンコック韓国676898.5
76住友ゴム日本667193.0
88横浜ゴム日本616298.4
99中策ゴム中国464797.9
1010トーヨータイヤ日本343597.1
出展元:米雑誌『モダンタイヤディーラー』2025年1月号

※売上高は”億USドル”
※前年比は”%”

トップ3は相変わらず、タイヤメーカー最大手のミシュラン、ブリヂストン、グッドイヤーの順となっています。

ミシュランはこれで6年連続No.1。日本のメーカーブリヂストンも健闘しており、ミシュランに次ぐ2位の座を維持しています。

パッと目を通したところ、昨年度と大きな変化がありませんが、昨年7位だったハンコックが住友ゴムを追い抜き6位にランクインしています。

前年度よりも全体の売上高がマイナス傾向に

2024年度はピレリを除く9メーカーの売上高が、前年比を下回るという結果となっています。

※ピレリは価格ミックスの改善が功を奏したようで、唯一前年比+4.2%という成績となっているようです。

日本メーカーの減少率が大きいのが気になりますが、その理由としては、円安の影響や、値上げ前の駆け込み需要の反動が考えられます。

しかも今年は米国の関税政策の影響が避けられません。日本に限らず世界各国のタイヤメーカーは、依然として厳しい状況が続く見込みです。

トップ10にランクインしたタイヤメーカーの特徴

ここからは、トップ10にランクインしたメーカーの特徴をご紹介していきます。

1位:ミシュラン

売上ランキング6年連続No. 1に輝いたのは、フランス発祥のグローバルメーカーミシュランです。創業は1889年と、130年以上の歴史を持つ老舗のタイヤメーカーです。

今でこそ当たり前となっている「ラジアルタイヤ」や「低燃費タイヤ」を最初に生み出したのもミシュランと言われています。

また、人によってはレストランのガイドブック「ミシュランガイド」をイメージされるかもしれません。

もちろん「ミシュランガイド」を作ったのも、こちらのメーカーです。元々はドライバー向けの情報誌として発行されていました。

ミシュランはモータースポーツ分野にも深く関わっており、レースで磨き上げた技術をフィードバックして開発した高品質なタイヤが特徴です。

主な展開ブランドは、

  • パイロットスポーツ
  • プライマシー
  • エナジーセイバー
  • クロスクライメイト
  • エックスアイス

などがあります。

ちなみにオフロードタイヤで有名なBFグッドリッジは、ミシュランのオフロードタイヤブランドとして展開されています。

ミシュランについては、当店のYouTubeチャンネル内でも取り上げています。より詳しく知りたい方は、こちらも合わせてご覧ください。

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2位:ブリヂストン

国内最大手のタイヤメーカーであるブリヂストンは、ミシュランに次ぐ2位の売上高を記録しています。

2024年度も200億ドル超えと、非常に高い売上を記録しています。

ブリヂストンは世界に約130の生産・開発拠点を持ち、自動車だけではなく、トラックやバイク、建設車両、農業機器、航空機などといった幅広い分野にタイヤを供給しています。

また、最近は高度な商品設計基盤技術「ENLITEN®」や独自のシミュレート・計測技術「ULTIMAT EYE®」などといった新技術を次々と生み出しています。

ブリヂストンの主な展開ブランドは、

  • レグノ
  • ポテンザ
  • エコピア
  • デューラー
  • ブリザック

などがあります。

昨今はプレミアムセダンやプレミアムSUVなどといった、高度な乗り心地やハンドリング性能を持つお車が増えてきましたが、ブリヂストンのレグノシリーズであれば、性能を最大限に引き出せます。

ミシュランに次ぐ巨大メーカーであるため、ブランドや製品もかなり豊富。お車にマッチするタイヤが必ず見つかります。

3位:グッドイヤー

トップ3の常連となりつつあるグッドイヤーは、120年以上の歴史を持つアメリカ発祥のメーカーです。

アメリカの広大な土地を移動するためのタイヤを作り続けてきた歴史があるため、耐久性、快適性が高い製品作りを得意としています。

また、グッドイヤーはモータースポーツとも深く関わり続けてきました。

人によっては「グッドイヤー」と聞くと、F1をイメージされる方も多いのではないでしょうか。

実はグッドイヤーは、30年以上F1の舞台にタイヤを供給し続け、通算368勝という圧倒的な戦績を残しています。

アイルトン・セナやアラン・プロスト、ナイジェル・マンセルが活躍した80年代後半のホンダマシンに装着されていたのも、グッドイヤーのタイヤです。

グッドイヤーの現在の主なブランドは、

  • イーグル
  • エフィシェントグリップ
  • ベクター
  • アイスナビ

などがあります。

BMWやベンツ、テスラの新車装着タイヤにも選ばれており、信頼性やパフォーマンスも文句なし。もちろん日本でも高い人気があります。

4位:コンチネンタル

ドイツの大手タイヤメーカーコンチネンタル。日本では馴染みが薄いメーカーかもしれませんが、ヨーロッパでのシェアは圧倒的に高く、新車の3台に1台がコンチネンタルのタイヤを装着していると言われています。

コンチネンタルの創業は、なんと1871年。150年以上の歴史を持つ超老舗のメーカーです。

降水量の多い気候と、平均速度が高く、航続距離も長いヨーロッパの車文化に適応するコンチネンタルのタイヤは、ウェット性能や高速安定性に定評があります。

現在展開されている主なブランドは、

  • スポーツコンタクト
  • プレミアムコンタクト
  • エクストリームコンタクト
  • ヴァイキングコンタクト

などがあります。

もちろん当店を利用される方の中にも、コンチネンタルのタイヤをお選びいただく方がたくさんいます。

5位:ピレリ

ピレリはイタリアのミラノ発祥のタイヤメーカーです。現在のF1にタイヤを供給するメーカーですので、モータースポーツをイメージされる方も多いと思います。

また、ピレリはフェラーリ、ランボルギーニ、マセラティ、アストンマーチンといった、世界に名だたる高級車の新車装着タイヤにも採用されています。

さらにピレリは環境意識も非常に高いメーカーです。

近年はバイオベース素材やリサイクル素材を使った製品開発を行ったり、生産段階でCO2削減に取り組んだりと、積極的にSDGsに取り組んでいます。

ピレリの主なブランドは、

  • P-ZERO
  • スコーピオン
  • チンチュラート
  • アイスゼロアシンメトリコ

などがあります。

オールシーズンタイヤやスタッドレスタイヤも展開していますし、最近はEV車にもマッチするタイヤも投入されています。

高性能なタイヤをお求めの方は、検討してみてはいかがでしょう。

6位:ハンコック

韓国最大手のタイヤメーカーのハンコック。一般的にはアジアンタイヤとして認知されていますが、2024年度の売上ランキングでは、ブリヂストンに次ぐ2番目のアジアメーカーとなっています。

特に最近は性能や品質の向上が著しく、低価格でコストパフォーマンスの高いタイヤが手に入るメーカーとして注目されています。

ハンコックの主なブランドは、

  • ベンタス
  • ウェザーフレックス
  • ウインター・アイセプト
  • イオン

などがあります。

タイヤのデザインも評価されており、2025年にはオールシーズンタイヤの「WeatherFlex GT」が、ドイツの「レッドドット・デザイン賞2025」でプロダクトデザイン部門を受賞しています。

7位:住友ゴム

ダンロップの愛称でお馴染みの、日本のタイヤメーカー住友ゴム。自動車だけでなく、バイク向けのタイヤやゴルフブランドなど、他ジャンルでも高いシェアがあります。

2024年の売上ランキングではハンコックに先を越されるかたちとなりましたが、技術や品質は間違いなくタイヤメーカーの中でもトップクラス。高品質なタイヤがたくさん揃っています。

現在ダンロップが展開している主なブランドは、

  • スポーツマックス
  • グラントレック
  • エナセーブ
  • シンクロウェザー
  • ウインターマックス

などがあります。

最近のダンロップタイヤで有名なのは、やはり大谷選手が広告に出演する「シンクロウェザー」ではないでしょうか。

天候に合わせてタイヤのゴムの性質が変化する「アクティブトレッド」は、これまでのタイヤの常識を覆す新技術。業界に大きなインパクトを与えました。

8位:横浜ゴム

ヨコハマタイヤのブランド名で展開する横浜ゴム。当店で最も取り扱いが多く、様々なお車への装着実績があります。

ヨコハマタイヤの製品は、ウェット性能や低燃費性能に優れた特徴があり、日常的にお車に乗られる方が安心して走れるタイヤが揃っています。

また、レース好きの方であれば「ヨコハマタイヤ=スポーツタイヤ」とイメージされる方も多いのではないでしょうか。

スポーツブランドの「アドバン」シリーズは、スポーツカーを所有される方からの指名率、リピート率が圧倒的に高くなっています。

ヨコハマタイヤが展開する主なブランドは、

  • アドバン
  • ブルーアース
  • ジオランダー
  • アイスガード

などがあります。

ヨコハマタイヤも乗用車、SUV、スポーツカーなど、様々な車種に適した製品が展開されています。

ちなみに当店はヨコハマタイヤ系列のショップでもあります。※もちろんヨコハマタイヤ以外のタイヤもお買い求めいただけます。

9位:中策ゴム(ZCラバー)

中国最大手のタイヤメーカーである中策ゴムは、「ZCラバー」と呼ばれるタイヤブランドを展開しています。

どちらかというとバスやトラック用のタイヤブランドとして有名ですが、最近は「グッドライド」の乗用車用タイヤが「高品質なアジアンタイヤ」として、徐々に認知を広めています。

ZCラバーは、主に以下のブランドを展開しています。

  • グッドライド
  • ウエストレイク
  • チャオヤン
  • アリスン
  • トラザーノ

2023年には「EV PRO」と呼ばれるEV用タイヤも登場しました。

ちなみに「チャオヤン」の製品は、当店の商用車用タイヤ通販サービス「ヘラクレス」でも販売しています。

10位:トーヨータイヤ

トーヨータイヤも日本発祥のタイヤメーカーです。国産タイヤの中では比較的価格がリーズナブルでお求めやすく、種類も豊富で人気があります。

また、近年のトーヨータイヤはAI技術を用いた製品開発や、近未来型エアレスコンセプトタイヤ「noair」など次世代のタイヤ技術も次々と開発。今後も期待できるメーカーです。

トーヨータイヤの主な展開ブランドは、

  • オープンカントリー
  • プロクセス
  • トランパス
  • ナノエナジー
  • セルシアス

などがあります。

特にミニバン向けに開発された「トランパス」シリーズは有名なブランドです。

快適性に加え、ロングライフな設計であるため、ファミリー層からも高い人気があります。

まとめ

2024年度の世界タイヤメーカー売り上げ高ランキングと、トップ10メーカーの特徴、展開ブランドなどをご紹介いたしました。

売上ランキングに目を通すと、2024年度はどのメーカーも苦戦を強いられていたことがわかります。

特に国内のタイヤメーカーは、昨今の経済状況や政治情勢の影響をもろに受けており、この先も厳しい状況が続くことが予想されます。

ここ最近はタイヤメーカー各社の値上げ発表も多くなってきていますが、各メーカーは最大限の利益を追求しながらも、なるべく消費者に負担のかからない「最適な価格」を模索しているようにも思います。

しかし、このような厳しい中でも、各メーカーは新製品を生み出し続けています。最近はオールシーズンタイヤやEV用のタイヤなど、新たな需要に応える製品もたくさん登場してきました。

タイヤは単なる消耗品ではなく、お車の性能や見た目を引き上げる重要なパーツでもあります。

現在は選択肢がたくさんあるため、タイヤを選ぶ楽しさもあります。

今回の記事を参考に、愛車に見合ったタイヤを探してみてください!

※タイヤの選び方については、当店のYouTubeチャンネル内でも詳しくご紹介しています。ご興味がある方は、ぜひこちらもご参考ください。

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