もくじ
オールシーズンタイヤとは
オールシーズンタイヤとは、名前の通り四季を通じて安定した走行を可能にするタイヤです。
近年様々なメーカーもオールシーズンタイヤ市場へ参入した事により、オールシーズンタイヤの認知度は着実に向上しております。
注意点としては、オールシーズンタイヤはスタッドレスタイヤと違い凍結路面(アイスバーン)や過酷な積雪での走行はできません。 このような場合ではスタッドレスタイヤを推奨しております。
試乗会の内容、気候
今回の試乗会は標高約1000mほどの特設コースで行いました。
気温は0度近くで、天候は晴れでした。
路面コンディションは試乗開始直後は柔らかい雪質でしたが、車両の走行により踏み固められ圧雪へ。
最終的にはその圧雪が磨かれて氷上路面となりオールシーズンタイヤには厳しい状態でした。
今回、試乗したオールシーズンタイヤは、
「Vector 4Seasons Hybrid」(ベクターフォーシーズンズハイブリット)
「VECTOR 4SEASONS GEN-3」(ベクターフォーシーズンズジェンスリー)
SUV用「VECTOR 4SEASONS GEN-3 SUV」(ベクターフォーシーズンズジェンスリーエスユーブイ)
バン・ライトトラック用「VECTOR 4SEASONS CRAGO」(ベクターフォーシーズンズカーゴ)
また2024年3月発売予定「WRANGLER DURATRAC RT」(ラングラー デュラトラック アールティー)の試乗をいたしました。
車両は下記の通りたくさんの車種が用意されていました。
・トヨタ ヤリス(4WD)「Vector 4Seasons Hybrid」
・スバル レヴォーグ(4WD)「VECTOR 4SEASONS GEN-3」
・マツダ CX5(4WD)「VECTOR 4SEASONS GEN-3 SUV」
・トヨタ ピクシストラック(4WD)「VECTOR 4SEASONS CRAGO」
・トヨタ ランドクルーザープラド(4WD)「WRANGLER DURATRAC RT」(ラングラー デュラトラック アールティー)
試乗のコースは急制動とスラロームが用意されており、急制動は停止状態から時速20km/hまで加速し、フルブレーキを踏んで急停止。
スラロームは時速20km/hで一定の間隔に設置されたパイロンを交互に避けるといったコースでした。
「Vector 4Seasons Hybrid」の試乗
最初にヤリスで「Vector 4Seasons Hybrid」の試乗を行いました。
・発進・急制動
発進、加速は空転することなく、しっかりと発進・加速ができました。
制動は、アイスバーンが露出している箇所が多くあり、制動距離が長くなってしまいましたが、雪上ではしっかりと止まりました。
・スラローム走行
20kmほどの速度でのスラローム走行を行いました。 ハンドルを切った方向にしっかりと向いてくれることによってスムーズに走行ができました。
「VECTOR 4SEASONS GEN-3」の試乗
次にレヴォーグで「VECTOR 4SEASONS GEN-3」の試乗を行いました。
・発進。急制動
こちらも発進・加速・制動ともにしっかりと性能を発揮し走行ができました。
・スラローム走行
同じく20kmほどの速度でのスラローム走行を行いました。 こちらはより、応答性や安定感を感じ、雪上での走行をより安心して行えると感じました。
「VECTOR 4SEASONS GEN-3 SUV」の試乗
こちらはCX5で「VECTOR 4SEASONS GEN-3 SUV」の試乗を行いました。
・発進・急制動
こちらも同じくしっかりと性能を発揮し走行ができました。
・スラローム走行
こちらは車種が大きくなったため、より応答性や安定感を感じました。
「VECTOR 4SEASONS CRAGO」の試乗
こちらはピクシストラックで「VECTOR 4SEASONS CRAGO」の試乗を行いました。
・発進。急制動
後部が空荷でしたがしっかりと発進、加速、制動ができました。
・スラローム走行
こちらも問題なく走行を行うことができました。
「WRANGLER DURATRAC RT」の試走
こちらはランドクルーザープラドで「WRANGLER DURATRAC RT」の試走を行いました。
「WRANGLER DURATRAC RT」の特徴を先に説明させていただきますと、 マッドテレーンとオールテレーンの特性を併せ持ったラギットテレーンタイヤです。
オフロードに強い「マッドテレーンタイヤ」と全地形型の「オールテレーンタイヤ」の中間に位置するタイヤが、ラギッドテレーンタイヤとなっております。オフロードでのトラクション性能と、オンロード走行に求められる耐摩耗性・走行安定性・静粛性能を高い次元で両立させた新カテゴリータイヤです。スノーフレークマークも取得していますので雪上での性能もしっかりと確保されています。
・発進。急制動
他のオールシーズンタイヤと同様雪上ではしっかりと発進、加速、制動ができました。
時間が立ってしまったことにより雪が溶け固まり、一部アイスバーンが出てしまっている場所では、制動距離が伸びていまいましたが、雪面をしっかりさがしてくれながら止まってくれました。
・スラローム走行
こちらも同様にハンドルを切った分しっかりと車の向きが変わり、安定して走行ができました。アイスバーンが露出し待っている箇所では少し滑ってしまいましたが、その後の立ち上がりがとてもしっかりとしていました。
まとめ
「Vector 4Seasons Hybrid」、「VECTOR 4SEASONS GEN-3」、「VECTOR 4SEASONS GEN-3 SUV」、「VECTOR 4SEASONS CARGO」、「WRANGLER DURATRAC RT」で圧雪路をなんなく走行することができました。
やはりオールシーズンタイヤを検討する際に気になる点は、雪上性能はどうなのかという点が挙がると思います。今回実際に試乗を行って圧雪路での性能に非常に驚きました。突然の降雪や圧雪路などでは安心して走行ができると感じました。
しかし注意点としましては、やはりアイスバーンや、過酷な積雪での走行はできませんのでそのような環境で走行する場合はスタッドレスタイヤの装着を推奨しております。
今回新発売の「WRANGLER DURATRAC RT」はワイルドな顔つきでありながらオン・オフ問わない幅広い性能を持ったタイヤですので4×4・SUV車などのお車にお乗りの方にとてもおすすめなタイヤです。
特に「VECTOR 4SEASONS GEN-3」シリーズは乾燥路面での静粛性も優れており、1年中快適に走行ができる技術が注ぎ込まれていますのでおすすめできるタイヤです。
また「VECTOR 4SEASONS GEN-3」についてはYouTubeでも紹介しておりますので、ぜひ動画をご覧ください。
当店ではオールシーズンタイヤを各メーカー取り扱っておりますので、
ご不明点などがありましたらお気軽に店頭スタッフにお声がけください。