[比較]ブリヂストン BLIZZAK VRX2とVRXの違い[スタッドレス試乗レビュー]

VRX2-VRX-比較

2017年に発売されたBLIZZAK VRX2(ブリザック ブイアールエックスツー)。

世界No.1タイヤメーカーのブリヂストンが誇る「史上最高の氷雪上性能を備えたスタッドレスタイヤ」です。

 

ブリザックシリーズは北海道や北東北の主要5都市での装着率は16年連続No.1となっています。

その率なんと45.8%。半分に近い車がブリザックを装着しています。

 

非常に厳しい雪国でこれだけ装着されているというのは安心ですね。

 

今回はこの新モデルのVRX2と前モデルのVRXを比較してみます。

 

筆者自身がメーカー主催のスタッドレスタイヤ試乗会に参加し、スケートリンクの上を走ってきましたのでその感想も記載しています。

是非参考になさってください。

 

 

ブリザックVRX2はここが変わった

新モデルになり大きく変わったのは3つです。

 

  • さらに止まる、曲がる
  • さらに静かで快適に
  • さらに長持ち

 

さらに止まる、曲がる

 

まず一つ目が、雪や氷の上でより止まれる&曲がれるようになったことです。

前モデルのVRXからVRX2にかわり氷上ブレーキは10%短縮しました。

 

 

これは使われているゴム素材とトレッドパターン(接地面の形状)の改善により実現されています。

 

ゴムはVRXから進化した「アクティブ発泡ゴム2」という素材で、ゴムの中に多数の気泡を含むことで氷上にある水の膜を取り除いてグリップさせます。

また、新たな素材により氷面への接地性を高めることで大幅に制動力が向上しています。

 

 

トレッドパターンはVRXと同様に非対称パターンの採用で、IN側、OUT側で異なる性能を持たせ、更にその性能は大幅に向上しています。

このあたりはこの記事の最後に掲載している写真で比較するのが一番わかりやすいと思います。

 

 

一番の違いはタイヤに入っているサイプ(細かな切れ目)が少なくなったことかと思います。

 

今までのスタッドレスタイヤのトレンドとしては、どんどんこのサイプを細かく、多くすることで制動を強化してきた傾向にあります。

 

当初「本当にこれで制動力は確保されるのだろうか・・・」とタイヤ屋としては流れに逆行したことに大きな衝撃を受けました。

 

 

しかし、どうやらこれが肝心な部分のようです。

 

今までよりもサイプの間隔が広くなったことにより、ブロックの倒れ込みが少なくなりました。

そのため、路面への接地面積が大きく増え制動力がより大きくなったとのことです。

 

急ブレーキなどの縦方向の制動だけでなくカーブ時の横方向にも非常に安心感のある制動力です。

 

 

さらに静かで快適に

二つ目の、「静かで快適に」については、タイヤから発せられるパターンノイズの改善のことを指します。

 

従来のスタッドレスタイヤというとどうしてもサマータイヤと比べて騒音が出がちです。

これは構造上ある意味仕方ないことですが、VRX2はこの点を大きく改善したところも魅力のひとつです。

 

 

従来のVRXよりも静粛性は1.6dBA低減し静かな車内空間を実現しています。

スタッドレスタイヤでも快適にドライブを楽しめるというのはとても良いですね。

 

 

さらに長持ち

三つ目の長持ちについてはタイヤの摩耗が遅くロングライフであることを示しています。

 

前述の通りサイプを少なくしブロック剛性が格段にアップしたことによりタイヤの減りが遅くなりました。

ブリヂストンのスタッドレスタイヤというと、減りが早いことがよく弱点の一つとしてあげられていましたが、この点が改善されたのは大きなメリットでしょう。

 

 

前モデルのVRXと比較しVRX2は22%も摩耗ライフが改善しているようです。

 

 

実際に試乗してみてどうだったか

私自身タイヤメーカー主催のスタッドレスタイヤ試乗会に参加してまいりました。

 

場所は埼玉県内某スケートリンクで、トヨタのアクアにVRX2を装着して試走しました。

カチカチに凍ったスケートリンク上での走行ですので、性能を実感しやすい条件でした。

 

スケートリンク スタッドレスタイヤ 試乗会

※イメージ

 

 

発進

実はスタッドレスタイヤの性能は制動時だけではなく発進時にも違いが出やすいものです。

 

停止の状態からちょっと強めにアクセルを踏むと、性能が良くないスタッドレスタイヤではおもいっきり空転し前に進むことができません。

今回のVRX2はその最初の走り出しに関してほぼ満点の性能でした。

 

ほとんど滑ること無く、しっかりとタイヤが氷上に食いついてトラクションしている感じをうけました。

最初の時点で「これは良いタイヤだな」という感想を得ました。

 

急制動

時速20km/hのスピードから一気にブレーキを踏み急制動を試してみました。

ここでもしっかりとした制動力を実感することができました。

 

ABSを効かせながらもグググググッと止まっていく感じで、予想しているよりも大きく手前で停止することが出来ました。

 

 

急旋回

続いて氷上での8の字旋回です。

パイロンが置かれたコースをグルグルと旋回します。

 

今回の試乗で一番驚いたのがこの部分でした。

 

スケートリンクのような氷上でのカーブは通常大きく膨らんだり、横滑りをしてしまうことがほとんどです。

しかしVRX2を履いた車輌では思い描いているラインよりむしろ内側を曲がることができました。

 

実際に車を使うシーンでは急ブレーキをかけるよりもカーブを曲がることのほうが圧倒的に多いと思います。

その意味でもカーブ時にこれだけ安心感のあるスタッドレスタイヤは素晴らしい性能だと感じました。

 

 

写真で比較するVRX2とVRX

最後に写真でVRX2とVRXを比較してみましょう。

結構違いがわかると思います。

 

今回用意したのはどちらも同じサイズのVRX2とVRXです。

サイズは195/65R15 91Qです。

 

上がVRX2

VRX2 195/65R15

 

下がVRXです。

VRX 195/65R15

 

商品ラベルも多少変更があります。

VRX2のほうがキラキラしていますね。

どちらも装着率No.1を前面に押し出しています。

 

VRX2ラベル

VRX ラベル

 

続いてトレッドパターンの比較です。

右がVRX2、左がVRXです。

 

VRX VRX2 パターン比較

 

前述の通り、サイプが少なくなっているのがすぐわかると思います。

またブロックの形状も若干大きくなっています。

 

これが制動力向上の鍵です。

 

アップでも確認してみましょう。

こちらがOUT側です。

 

VRX2 ブロック 倒れ込み

VRX ブロック 倒れ込み

 

続いてIN側です。

 

VRX2 接地面 ブロック形状 サイプ

 

VRX 接地面 ブロック形状 サイプ

 

大きい視点で見るとブロックの配置は似通っている部分が多いように見えます。

しかし、細かい溝(サイプ)の数に違いがあるのがわかるかと思います。

 

 

次にサイドウォールの違いです。

当然ですが新商品にはVRX2という刻印が大きく入っています。

 

 

VRX2 サイドウォール
VRX サイドウォール

 

ここにも若干の変更点が見られます。

新しいVRX2の文字は凹んだ背景に浮き出るように刻印されているのがわかるかと思います。

 

前モデルのVRXは出っ張るような形で刻印されています。

 

 

下の「BLIZZAK」の文字はより表現の違いがわかりやすいでしょう。

 

ブリザック VRX2 サイドウォール

 

上画像VRX2の「BLIZZAK」は凹んでいます。

下画像の前モデルVRXの「BLIZZAK」の文字は出っ張るような形で刻印されています。

 

ブリザック VRX サイドウォール

 

この刻印方法はヨコハマタイヤのアイスガードシリーズと似ていますね。

凹ませることでより空気抵抗が少なくなり、燃費向上に寄与するようです。

 

 

まとめ

BLIZZAK VRX2は前モデルのBLIZZAK VRXに比べ大きく進化していることがわかりました。

まさにブリヂストンの技術の粋を集めたスタッドレスタイヤと言って良いと思います。

 

雪やアイスバーンでの効きはもちろんのこと、減りの遅さや乗り心地の良さなど様々な面で優れたパフォーマンスを発揮してくれるタイヤであること間違いなしです。

 

価格の面ではやはり新商品ということもありVRXと比べると若干高くはなりますが、それでも予算が許せばVRX2を選択するほうが満足度は高くなるかと思います。

 

予算だけではなく、ご自身の車の使い方や利用頻度なども含め検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

当店ではBLIZZAK VRX2やBLIZZAK VRXをはじめ国内外の様々なメーカーのスタッドレスタイヤをお取り扱いしております。

 

各商品の長所・短所を含め様々な観点からあなたにピッタリのタイヤをご提案いたします。

詳しくはお気軽に店頭のスタッフまでお尋ね下さい。